お菓子作りで、最初に何を目指したいか....
それはやっぱり!
ふわふわしっとり、高さのあるスポンジ
ですよね。
どんなに頑張っても思うように焼けなかったあの頃...お店のスポンジには、何か特別な薬品でも入ってるんだと本気で思っていました。笑
でもそうではありません!
スポンジ生地は、家庭にある材料プラスαで、美味しく焼けます。
上手く焼けないんだよなー、という方、まずは足したり引いたり代用したりせず、ぜひこの材料、作り方で、焼いてみてください。
ふわふわだけどしっかりとした食べ応えを目指した、私の基本のジェノワーズレシピです。
大切なポイントは5つ!
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乾燥卵白を使って、強い卵の土台を作る!
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湯煎はしっかり!卵が熱くなるまで!
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切るのではない!底から返す混ぜ方。
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死に生地はもったいないけど使わない!
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焼き加減の見極めを間違えない!
では早速いきましょうー!
おうちで作る本格ジェノワーズのレシピ
基本のプレーンジェノワーズ(15cm1台分)
- 卵(Mサイズ) 2コ
- グラニュー糖 70g
- 乾燥卵白(メレンゲパウダー) 1g(省略せず、必ず入れてください!卵の気泡が安定し、しっかりします)
- はちみつか水飴 4g(しっとりさせる役割をします)
- バニラペースト 3g(バニラエッセンスより本格的な香りでおすすめです)
- 牛乳 20g
- バター(食塩不使用) 20g
- 薄力粉(特宝笠かアンシャンテ) 70g
※18cmの型の場合は、全て1.5倍量にしてください。
必要な道具
- ボウル大 2個(ひとつは泡立て、ひとつは湯煎用に使います)
- ボウル小 2個(薄力粉用、砂糖用)
- 電動ミキサー
- ゴムベラ
- 粉ふるい(目の細かいもの)
- ふるった粉を置く大きめの紙(半分に折っておくと、後で粉が入れやすい)
- 型に合わせた敷き紙(わら半紙でも、専用の敷き紙でも、コピー用紙でも)
- はかり(1g単位で測れるもの)
- ブリキケーキ型(熱伝導が良いので、ぜひブリキ製のものを!ステンレスやテフロンより焼き上がりが良いです。底取れでも共底でも可。)
さあ、作っていきましょう!
step
1型に紙を敷き、薄力粉をふるっておく
型に合わせて切った紙(わら半紙やコピー用紙、市販の敷き紙でも可)を型に敷いておきます。
ぺろっとめくれてきちゃう場合は、指でさっと型にバターを塗るとすぐ留まりますよ。
薄力粉は、目の細かいふるいで1回でいいのでふるっておきます。
step
2グラニュー糖と乾燥卵白を合わせておく
乾燥卵白はそのままだとダマになりやすいので、あらかじめグラニュー糖としっかり混ぜ合わせておきます。
step
3牛乳とバターを小さな容器に入れて溶かす
軽くレンジにかけても良いですし、湯煎でも良いので、合わせて溶かしておきます。
ここでオーブンを190度に予熱開始。
step
4湯煎にかけて泡立てる
卵、はちみつ、乾燥卵白入り砂糖、バニラペーストを軽くハンドミキサーで解きほぐし、熱湯の入った別のボウルに浸けて湯煎にかけます。
じっとしていると卵が固まってしまいますので、湯煎にかけている間はミキサーを止めないように。
卵液が熱いお風呂くらいになったら湯煎から外し、ボウルを傾けて、まずは中速以上で一気に泡立てます。
湯煎でしっかり熱が入っていれば、簡単に壊れないしっかりした生地ができます。
(外した湯煎のボウルに、牛乳とバターの容器を入れて温め続ける)
step
5気泡を均一に整える
しっかりと文字が書けるくらいに固めに泡立ったら、ミキサーの速度を弱め、ボウルを回しながら円を描くように気泡を均一に整えます。
このひと手間で、キメの揃ったスポンジに近づきます。
step
6粉を入れる
ふるった薄力粉を一気に入れ、ゴムベラで底から返すように混ぜていきます。
よく『切るように混ぜる』と言いますが、切る→そのまま底から大きく返すというように、とにかく底から返す、ということを意識して混ぜます。
混ざり切っていない薄力粉が現れなくなるまで、しっかり!
練らないようにさえすれば、回数はある程度しっかり混ぜて大丈夫です。
step
7バターと牛乳を投入
最後に、バターと牛乳をあわせたものを、ゴムベラで受けながら入れていきます。
ドボっとそのまま入れちゃうと底に溜まってしまいますので、必ずヘラで受けながら入れましょう。
油脂が入ると一気に泡が潰れていきますので、バターを入れてからは出来る限り手早く、早くオーブンに入れることを目指します。
先ほどのように、底から返す、を繰り返し、全体に行き渡ったらすぐ終わりにします。
ここで混ぜすぎは厳禁です!
step
8型に入れる
型に入れる時は、なるべく低い位置から一気に入れます。
高いところから落としながら入れると、生地がどんどん潰れちゃいますので、ボウルの中を大きくゴムベラかカードでさらったら終わり!
ヘラやボウルについている生地は、全て丁寧に取って入れる必要はありません。
※⬆︎こんな風にゴムベラに付いた生地、ついついボウルのフチで綺麗にしたくなりますが、それをしちゃうと、ネットリした生地の塊ができてしまいますので、コンコンと叩いて落とす程度にしておいてください。
気泡が完全に死んじゃった生地を最後に入れてしまうと、焼き上がった表面がベタついたり、真ん中が落ちくぼんだ仕上がりになったりします。
ちょっともったいない気もしますが、ザザっと生地を入れたら、一刻も早くオーブンへ。
step
9焼成
焼き時間や温度は、ご家庭のオーブンによってかなり差がありますが、170℃に落としたオーブンで25分〜30分くらいが目安です。
焼きすぎると、周りから焼き縮みが起こったり、水分が抜けてパサパサした食感になってしまいます。
焼き足りないと、生焼け感があったり、時間が経つとしぼんだりします。
最高の焼き上がりは...
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きれいに均等な焼き色がついていて
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高さが十分に出ており
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フチが縮んでおらず
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真ん中を押してみて、適度に返ってくる弾力があり
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押した時ジュワジュワ音がなりすぎない(少しはなります)
という感じかなと思います。
焼きあがったら網に逆さまに伏せ、型を外して冷ましましょう。
生地を良い状態に作ることがまずとても大事ですが、最後の焼成を失敗したらすべてが水の泡なので、焼き加減の見極めはとっても大切です。
我が家の場合、パナソニックのビストロを使っていますが、先ほど書いたように、190℃で予熱し、焼成は170℃で25〜27分くらいです。
焼きあがるまでオーブンの扉は開けないのが鉄則ですが、慣れるまでは、焼き上がり間近に取り出して確認することも大切かなと思います。(あくまでも焼き上がり間近だけです)
表面のフチが内側に縮んできているようなら焼きすぎです。
同じ温度設定でも、庫内の温度はオーブンによって違います。
火力が強いオーブンなどは、表面が焼けているのに中がまだ、ということもあります。
なかなか一発で理想のスポンジには焼き上がりません。とにかく手数を増やして、チャレンジと改善あるのみ!です!
何度も焼いて、ご家庭のオーブンの火力や最高の焼き時間を研究してくださいね!
長くなりましたが、以上です。
お誕生日やクリスマス、お祝い事の時、もちろん普段のおやつにも。
美味しいスポンジを焼いて、ケーキ作り、めいっぱい楽しみましょう!