イタリアの伝統的なクリスマスのパン、パネトーネ。
ふんわり優しくて、軽くトーストすると、ホロリとした食感がとっても美味しくて大好きです!
バターたっぷり、漬け込みフルーツ入りのブリオッシュ、という感じ。
クリスマスは漬け込みフルーツを使うレシピが多いですよね。大切に漬け込んだとっておきを、クリスマスに、という風習なのかな。
パネトーネは、伝統的なレシピでは『パネトーネマザー』という酵母を使って焼くのですが、買ってもあまり使う機会がないので、サフのセミドライイーストを使ったレシピをご紹介します。
捏ねは、ホームベーカリーやニーダーにお任せ。お手軽なのに美味しい、本格レシピです。
材料(580mlのパネカップ 2コ分)
- 強力粉 265g
- 素焚糖 45g
- 塩 5g
- サフセミドライイースト(金) 5g
- 生クリーム 35g
- 卵黄 1コ
- 牛乳 (生クリーム、卵黄と合わせて200gになるように)
- バター(食塩不使用) 80g
- 漬け込みフルーツ、ラムレーズンなど 200g
- 仕上げ用泣かない粉糖 適量
ドライイーストについて
通常のドライイーストではなく、冷凍で保存するセミドライイーストを使っています。
焼き上がりのイースト臭が普通のドライイーストよりも少なく、生イーストに近いということと、冷凍の状態のまま、ボトルでサラサラ出せて使いやすいことが理由です。
パネトーネはすごく糖分の多いパンですので、左の耐糖性の金ラベルのものを使います(金サフと呼ばれています)
糖分が少なかったり、長時間発酵させる生地は赤サフ、という感じで使い分けています。
捏ねについて
私は手ごねが苦手なので、ホームベーカリーを捏ね専用機として使っています。
(モーターの強さに定評のあるMK精工のもの)
ほとんど捏ねないリュスティックや、クロワッサン用生地は手捏ねで作っています。
パネトーネの作り方
今回作るのは、このくらいのパネトーネカップ2つ分です。(容量580mlカップ)
ではいきましょう〜!
step
1捏ねる
パンケースにバター以外の材料を全て投入します。
(牛乳、生クリーム、卵黄は混ぜてから軽く人肌に温めておく)
通常の捏ねモードでスタート。(20分ほど捏ねます)
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2バターを投入
捏ね始めて5分くらいたった頃に、常温に戻すか、手で柔らかくもんだバターを投入します。
もともと水分が多くとろんとした生地なので、あまり早くバターを投入すると、グルテンが形成されにくくなり、さらにダレた生地になってしまいます。
粉が混ざり切っていない場合があるので、ついでにゴムベラなどで内部をきれいにしておきましょう。
step
3フルーツを投入
ミックスコールが鳴ったら、漬け込みフルーツを投入します。混ぜすぎると潰れてフルーツが行方不明になってしまうので、ある程度混ざったらストップ!
step
4一次発酵
捏ねからそのまま一次発酵までホームベーカリーで。
step
5ベンチタイム
一次発酵が終わったらシリコンマットに取り出し、二等分します。
ベタつく生地なので、軽く打ち粉(強力粉)をしながらカードを使って丸め、ボウルなどをかぶせて10分ほどベンチタイムをとります。(手では丸めにくいです)
step
6成形
軽くガス抜きをして、再度カードを使って丸め、パネトーネカップに入れます。
ヨレヨレトロトロして入れにくいですが、フチにつかないようにささっと入れちゃいましょう。
step
7二次発酵
大きめの容器に入れたり、ビニールをかぶせたりして二次発酵をとります。
オーブンの発酵機能を使ってもいいですが、暖かい窓辺などに置いて、ゆっくりのんびり発酵させるのもいいですよ。
型の高さまで生地がきたら発酵終了です。
発酵が終わりそうな時間に合わせてオーブンを190℃に予熱します。
step
8焼成
オーブンの温度を180℃に落として約30分ほど焼成します。
焼きムラがあるオーブンの場合は、途中で前後を入れ替えてください。
温度や焼き時間は、ご家庭のオーブンによって調整してくださいね!
step
9仕上げ
すっかり冷めたら、泣かない粉糖を降って仕上げをします。ピックを挿してもかわいいですよ!
そのまましっとりふんわりで食べても美味しいですが、私は軽くトーストして食べるのが大好きです。
口の中で軽くほどける食感はクセになる美味しさ!
ラッピングして、ちょっとした手土産にもいいですね。
クリスマス時期に、ちょっと贅沢なパネトーネ、ぜひ焼いてみてくださいね!